【新人看護師の配属先】「最初は急性期に行きなさい」と言われる件,急性期と慢性期の特徴について

看護学生向け

看護学生の頃から看護師として就職してからの配属先についてある程度希望を持つことは大切になってきます!

これまでの実習や授業を通して興味を持っている科や、挑戦してみたい科があるなら是非ともチャレンジしてみてください!

でも、このようなことを聞いたことありませんか?

「一年目では急性期に行きなさい!」

「慢性期で一年目はキツイ!」

そんなことを先輩や先生に言われたことがあると思います!

それは本当なのでしょうか?

今日は現役の看護師の私が新人看護師の配属先について解説していきますね!

スポンサーリンク

ランキングに参加しています!!
応援してください(^ω^)

   ↓
ブログランキング・にほんブログ村へ

まずは結論から!新人看護師の配属先について

まずは結論から言いましょう!


正直、どちらでもいいです!

たしかに急性期と慢性期では異なる業務が多くあります!

しかし、皆さんが望む配属先を希望することが一番大事なのです!

「で、でも急性期じゃなかったら技術を学べない、急変対応もできないし・・・」

いいえ、学べますよ!急変対応も出来るようになるので安心してください!(^ω^)

誰かに言われたから、急性期に行く、慢性期にしよう!

ではなくて、まずは皆さん自身の希望を配属先に出来るようにしましょう!

もし、皆さんが職場に配属されて

「急性期に行っていないからこの子はダメだ」

「だからそれだけ仕事が出来ないんだ」

「最初の3年間は急性期にいないと」

なんて言っている同期・先輩がいたら

その人たち、低レベルすぎます!

気にする必要は一切ありません!

そのようなことを言う先輩たちは皆さんの”ここの病棟を選んだ理由”なんて一切知らずにそのような低レベルな発言をしているのです、そんなことを言われたら

「この先輩はバカやな~~~~」と思う程度でちょうどいいですね!

皆さん自身が選んだ配属先なんですからね!自信をもって業務にあたりましょうね!

では今から、急性期と慢性期の病棟の特徴を説明していきますね!(^^♪

この特徴を読んで、皆さんがどの病棟に行きたいか、少し参考にしていただければと思います(^ω^)

ゴリオ
ゴリオ

自分の希望を第一に優先した配属先を決めような!

スポンサーリンク

急性期病棟の特徴

まずは、急性期病棟の特徴ですね!

主に急性期病棟はこのような病棟のことを指します!

・ICU・SCUなどの救急治療室

・救命救急センター

・救急外来

・消化器、脳、心臓などの外科病棟

主にこのような病棟があてはまります!

このような病棟では患者さんの入れ替わり(入・退院)が激しく毎日がバタついているというイメージですね!

急性期病棟のメリットやデメリットはこのようなことが考えられます!

メリット①採血やルート確保などの技術習得が早い

急性期病棟では、毎日のように患者さんの採血やルート確保があります!

入・退院の入れ替わりも激しいため患者さんによって様々な処置内容が変化してくるのも急性期病棟の特徴ですね!

メリット②オペ前・オペ後の患者さんを観察できる

オペに向かう患者さんは不安がいっぱいです!

その患者さんに寄り添うことが出来るのは看護師ですよね!不安に対する傾聴を行い、一緒にオペ室まで送り届けてあげることができます!

そしてオペから帰ってきた患者さんを迎えに行き

お疲れ様です、よく頑張りましたね!」と声をかけてあげることもできますよ!患者さんにとってこの一言がどれだけ安心するでしょうか?

ゴリオ
ゴリオ

ワイはこの瞬間がいつも好きやったな~~

おかえり~~~って迎え入れるのがなんとも最高やったわ!

メリット③患者さんの回復過程がみえる

患者さんのオペ後のドレーンや、バルーンんがたくさん入っている場面から、抜去され、元気に歩いて帰られるところの回復過程をみることが出来るのも急性期病棟の特徴ですね!ICUやSCUなどの一時的にしか患者さんを診れない所では難しいですが、病棟で働いていると、このように患者さんの元気になっていく姿をみることができます!

メリット④急変時の対応などが身に付きやすい

急性期病棟では急変が起こりやすいです!

そのため、対応方法が身に付きやすく、非常に早く対処し、患者さんの命を救うことが出来る技術が身に付きます!

デメリット①患者さんとゆっくり話す時間がない

患者さんとゆっくり話す時間をなかなか確保できないのが急性期のデメリットですね!

勤務中は多くの業務に追われているため、なかなか患者さんの要望にお応えすることが出来ません、

そして辛いのが、何か言いたそうな患者さんが忙しい私達を見て、気が引けて言えない

ということも実際にはあるくらいです、ゆっくり話そうと思うと業務外の時間になってしまいます

デメリット②新人教育が追い付かない

急性期の病棟は業務に追われるばかり、新人教育が追い付かずなかなかフォローをしてあげることが出来ないことがあります

教えられていないのに「まだできないの?」と言われた時は遠慮なく

「教えてもらってへんねん!」

って言いましょう。先輩が悪い。

デメリット③知識より先に業務を覚える

新人教育が追い付かないために知識の面でもなかなかプリセプターなどからアドバイスがもらえず、ただ毎日業務をこなしているうちに先に業務を覚えてしまうことがあります!

業務を覚え、流れを理解することは大事ですが、知識を忘れがちになってしまうのもデメリットといえるでしょう!

デメリット④残業が多い(部署による)

急性期の病棟は日中の業務では患者さんの処置などに時間を要するため、看護記録を記載する時間がなかなかありません、そのため就業時間外に残業をして帰ることが多いです!

しかしICUや、救急外来、救命センターなどは意外と残業が少なく、勤務の終了時点で帰宅する人も多くいます!入退院の処理などが多い病棟が残業時間のほとんどを占めているのでしょう!



いかかですか?急性期病棟のメリットとデメリットを紹介しました!

このように急性期病棟は業務に追われることが多いため、なかなか勤務時間中に業務を終わらせることが難しいのです!

しかし、メリットでも伝えた通り、入れ替わりが激しいため、様々な疾患の患者さんを観察できますし、採血やルート確保などの技術の習得するスピードも早いです!

慢性期病棟の特徴

それでは次に慢性期病棟の特徴を紹介しましょう!

慢性期病棟というとこのような病棟を指します!

・地域包括ケア病棟

・緩和ケア病棟

・回復期・リハビリ病棟

・介護療養型医療施設

このような病棟が慢性期病棟にあてはまります!

一見落ち着いている病棟!というイメージが強いでしょうか?

慢性期病棟のメリットとデメリットはこのようなものが考えられます!

いわゆる「看護師」のイメージが慢性期病棟の看護師なのではないでしょうか??

メリット①技術習得を時間をかけて覚えれる

急性期病棟とは違い毎日のように採血や点滴ルート確保などの技術がありません!

しかしその分、時間をかけて先輩から教えてもらったりフォローしてもらう体制が出来ているので、安心して技術を習得することが出来るのです!

メリット②看取り患者や家族と関われることが多い

地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟では゛最期の時”を迎える患者さんが多くいます

そのような患者さんと最期の時まで関わりその家族とも関わることが出来るのです。死後の処置も家族とともに行いながら、生前の思い出話をしたり病院での生活の話をしながら患者さんを看取ることができます、これぞまさに看護師といったイメージですね

メリット③残業が少ない(ワークライフバランス)

慢性期の病棟は急変などの突発的な事象が無い限り残業は少ないことが考えられます!

そのため、家庭を持つ主婦~中年女性の看護師が慢性期病棟には多く在籍されています!

生活を仕事を両立できるのは慢性期病棟の魅力ですね!

デメリット①技術習得・急変時対応が急性期に比べると遅れる

長年働くと自然と技術や急変時の対応は身につきますが、やはり急性期病棟と比べ処置などが少なく、急変事例もないため習得に時間がかかってしまいます!

だからと言って慢性期病棟ではずっと急変時の対応が出来ないわけではなく、最初の1~2年は急性期病棟の同年代の人に遅れをとっても徐々に経験も増え、技術の習得や急変時の対応は出来るようになるため、心配はいらないでしょう!

ゴリオ
ゴリオ

正直急性期にいても急変対応できひん人はいっぱいいるから何もかわらんで~!

デメリット②業務がルーチン化しているところもある

急性期のように毎日オペや入退院などの”イベント”があるわけではありません!

ですので、毎日同じ時間に同じ業務を淡々とこなすという日が多くなります!ですので業務の怠慢化、集中力の低下などを起こすことがあるため、刺激を求めてしまうのであれば急性期病棟を考えてみるのはいかがでしょうか?

デメリット③スタッフの人数が少ない

急性期病棟に比べて慢性期の病棟にはスタッフの常駐している人数が少ないことが予想されます!

急性期では7対1や10対1の看護配置慢性期病棟では14対1や20対1などの病院もあります!夜勤ならば病棟全員を一人の看護師で受け持つなんてこともあるのです!

スタッフの人数が少ないため、一人当たりの負担も増えてしまうのがデメリットですね!

デメリット④介護業務が多い

慢性期病棟は寝たきりの患者さんや介助を必要とする患者さんが非常に多くいます!

そのため、常駐している看護助手(補助者)さんのみでは人数が足らず看護師も介護業務を行うことは当たり前になっています!

そのため、オムツ交換、体位変換のような業務が増え腰痛を患い肩こりなどを起こしやすくなるスタッフもいます!



慢性期は皆さんが思い描いている「THE!看護師」といった業務が出来る反面、スタッフの人数も少なく、患者さんの介護量が多いことも事実です!

まとめ:皆さんはどこの配属先を希望しますか?

これまで急性期と慢性期病棟の特徴を紹介しました

たしかに慢性期は急性期ほどのバタバタといった忙しさはないかもしれません!

しかし、患者さん自身を診る、把握するという力は慢性期病棟の看護師さんが優れています!

技術の習得をいち早くしたい、急変対応にすぐに慣れたい!

という希望があるならば急性期病棟が向いているのかもしれません!

しかし、そのような希望もなく、先輩、先生に言われたから・・・仕方なく急性期病棟に行きますという人、これはNGです!

先ほども言いましたが最初の1~2年は急性期病棟の人の方が技術の習得は早くても3~4年と経過すると、技術の差、急変対応の差など徐々に無くなりますので安心してください!

それよりも皆さんの希望を大切にしていただきたいと思っています!

この記事で少しでも皆さんの希望する配属先を決める一つのお役に立てれば幸いです!

では、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました