
就職したらどこの科に希望しようかな・・・

イメージがつきやすいように今日は急性期病棟仕事の流れを紹介するで!
皆さんが就職した際にどの科に行きたいか、希望するかもう決めていますか?
実際に働いていないのにイメージはつきにくいですよね・・・
ですので今日は私が急性期病棟で働いていた時の1日の仕事の流れを紹介します!
皆さんの希望する科を決める上で少しでもお役に立てれば幸いです!
この記事はこんな人にオススメ!
✅就職したら急性期病棟で働きたいけど、いきなりそんなところで働ける?
✅子持ちでも急性期で働けるかな?
✅急性期病棟は大変って聞くけど本当?
✅急性期病との一日の流れを知りたい人
向いてないから急性期は辞めておく・・・は勘違い!

僕は急性期で働きたいけど、トロイから自分に合ってないよ
だからおとなしく慢性期病棟で働こうかな
そう思い、希望部署を変えようと思うなら少し待ってください!
希望があるならどんな人でも是非急性期病棟に行くことをオススメします!
世間一般での急性期病棟のイメージは以下の通りです
・忙しい、大変
・急変処置が多い、死亡する患者を多く見る
・キビキビ動けないと使えないと思われる
実際この3つは全て正しいと言えます
しかしこれは看護師である以上、急性期でも慢性期でも同じことが言えるのです
慢性期病棟に行くからといって暇な訳ではなく、急変が無いわけではなく、ノロノロ動いても良い!わけではありません!
各科に違った大変さがありますし、急性期だから!と身構える必要はないですよ!
そして新人看護師だと信頼できる同期が何人も同じ病棟で働きます
スタートは皆同じラインからのスタートです!
就職したあとは急性期病棟で働く人が多いでしょう!病院の採用規模にもよりますが大きな病院(500床以上)なら、各病棟に同期は6人程います、心強いですよね!
看護師人生が急性期病棟から始まるということは、慢性期では経験できない技術(採血・ルート・術前・後の観察など)を最初から経験できます
入職し急性期病棟を経験しそれでも合わないようなら慢性期病棟に異動をすることを考えても十分技術や知識を持ったまま異動が出来ます!
入職後のスタートが忙しい病棟であるとどんな人でも普段より早く動こうと意識するので
「自分は動くのが遅いから、頭が悪いから急性期病棟には向いていない・・・」
と気落ちすることは一切ないのです!
こんなおバカな私でも、急性期病棟で働けました!
配属されたら嫌でも覚えることが多いためむしろ一年目から急性期病棟で働くことはオススメです!
また、子持ちのママさんも急性期病棟にはたくさんいますので、安心してください!
悩める皆さんの助けとなるべく、次に私が以前働いていた急性期病棟(外科)での仕事の一日の流れを紹介しましょう!
午前の仕事の流れ
まずは午前の仕事の流れについて紹介していきますね!
これは私の以前の職場の話なので、病院によって多少変わってきます、その辺りご了承ください!


朝は8:30から始まるんだね!
普通じゃん!

実際は皆前残業(サービス残業)してるんやで!
何故、前残業をしなければならないのか?
それは情報収集のためです!
仕事をする上で患者さんの情報を事前に把握する必要がありますよね!
特に急性期では1日・夜間だけでも患者さんの状態が変化するため、しっかりと患者さんの現在の状態を把握する必要があります!
そして今日の受け持ち患者の検査・入退院の有無・オペの予定なども事前に把握する必要があるため、早めに出勤をして情報収集を行います!
それだけでなく、その日の受け持ち患者の点滴組みを同時にします!急性期病棟では特に点滴はたくさんあるため、事前に点滴を組み8:30からいいスタートを切れる準備をします!
8:30から勤務開始し日勤メンバーは患者さんに挨拶を済ませ、陰部洗浄や、ドレーン排液の回収を行います!それにだいたい30分は費やすでしょう!
その後は日勤のリーダーからメンバーに患者さんの情報を申し送ります!
申し送りが終わるととうとう患者さんの部屋に行く最終確認をします!(情報収集、点滴組みが出来ていない人はここで行います)

確認をしっかりしなかったら、何度も患者さんの部屋とナースステーションを行き来しなアカンくなるから、チェックリストとか自分で作成してしっかりと確認して効率よくラウンドできるようにしよな!
10:00頃から患者さんんの部屋へ行きます!バイタルサインの測定、必要な処置を行います
しかし、その際にも患者の検査、オペだしなど多重課題が重なることがほとんどであるためいかに効率よく、そして観察する項目を絞って患者さんの部屋を回ることを心がけます!
患者さんの部屋を回りながら、同時に看護記録をする!
朝は特に忙しいため、ナースステーションに戻って看護記録をする余裕がありません!
そのため、患者さんの部屋に回っている時に同時に看護記録を記載します!これを出来るかどうかによって早く帰れるか残業するかが決まります
12:00ようやくナースステーションに無事に帰還出来たら、順番にお昼休憩に入ります

もう、朝だけでお腹いっぱいなんですけど・・・

ホンマに忙しいのは昼からやで!
✅看護師は前残業をするのが当たり前のようになっている
✅急性期病棟は処置・検査・オペ出しが多いため、効率良くラウンドすることが必要
午後の仕事の流れ

よーやくご飯だね!よし、ゆっくり休んで昼からも頑張るぞ!!

オペ終わったし、迎えにいくで!

え・・・?
今、休憩中なんですけ・・・ど?
怒涛の午前の仕事が終了し、一息つきます
しかしそんな休憩時間中もオペ迎え、オペ出し(オンコールオペと言います)、ICU迎えなど、どうしても昼の時間に呼ばれることなどがあります!

そんなの、休む時間ないじゃん!!

大丈夫やで!
最近では特に急性期病棟ではPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)が取り入れられてる病院が多いから、一人が休憩している間はもう一人の人が動いてくれるで!
では、午後の仕事にいきましょう!

お昼休憩終了し、昼のバイタルサインの測定に向かいます!
術後患者は1日の中でも状態が変化しやすいため、朝と変化がないか、どのような変化が起こっているかを把握するため、再度昼にバイタルサインんを測定するのです!
この際、退院間近のような元気な患者さんに対してはバイタルサイン測定は行わず、患者さんの部屋に訪室し
「おかわりないですか~~~」と声をかける程度にとどめていました
14:00頃になると入院患者が病棟にあがってくるため、対応を行います!入院患者の情報収集や資料の回収などやることが多いため、約1時間は入院患者につきっきりとなってしまいます
また、時折倫理カンファレンスを行うことがあります!

倫理カンファレンスってなんか大変そうだね

患者さんの最善の治療・生活とは!を考えるカンファレンスやから、多くの時間をかけて行うんやで!
そして16時頃になるとようやく処置などが終了し、看護記録をする時間となります!
しかしこの際もナースコールの対応や、主治医からの指示にて点滴の変更もあるため、常に動いている場合もあります
それと同時に日勤のリーダーに申し送りを行います!この申し送りがスムーズにいかないと時間がかかりますし、リーダーから「で?なんでこうしたん?」など圧をかけられることもあります

1年目の人とか申し送りが苦手な人は事前に申し送りの練習や、メモをとるなどをして突っ込まれないように対策しておくと良いで!
17:00からは受け持ち患者さんへの最終ラウンドを行います!
最後に挨拶を行う、もう一度傷の状態を観察する、ストーマのパウチは漏れていないか、など夜勤者へスムーズへ交替するための最終確認を行います!
この最終ラウンドも1時間程度かかる場合もあるため、効率よく、迅速に行います!
でも、診る所はしっかりとみて、患者さんの体の変化の見落としには注意する必要はありますよ!
17:30はい、本日の勤務は終了です!!!1日お疲れさまでした!
とは、いきません!!!!

え~~~まだあるの~~
実はここからが本番なんです!!!
✅急性期病棟は多くの病院でPNSが取り入れられている
✅午後からイベントが多く看護記録をする時間がない
✅残業からが本番
急性期看護師:当たり前のように残業がある
よっしゃ~~~~17:30や~~帰れる~~~~お疲れ様で~す!!!!!
とは、なかなかいけません
患者さんの対応で中々看護記録が出来ないため、残業をして看護記録を行うことが多くあります!
そして、入院患者の処理を行ったり、明日オペ予定の患者の書類の準備をする必要があります!
これがまた時間がかかるため、残業をせずに順調に帰れることはほとんどありません(;´・ω・)
看護記録、その他の処理諸々を行っていると結局19:00や20:00になることも多いです
✅日中のラウンドでいかに素早く動くかが残業を少なくするカギ
✅入院処理・明日のオペ準備をしていると残業は必須
✅残業のし過ぎで20:00で終わっても(今日は早く終わった)と錯覚する
残業の原因:想定内のイベントが多い
患者の処置や入院患者の処理だけでも時間がかかります!
しかし、病棟勤務であれば様々なイベントがあり、それが残業を増やす原因でもあります
~残業を増やす様々なイベント~
・夜勤者と交代前にオペ出し、オペ迎えがある
・緊急のオペをする必要がある患者への対応(緊急オペ)
・患者の急変対応に追われる
・予定ではなく急な入院患者を受ける場合がある(緊急入院)←1日2件の入院を受け取ることもあり
・病棟会や委員会が長引く
・看護師の急な休みで他看護師で分担するため、負担が増える
このようなことが原因で残業が増えます!
さらに、1年目や2年目などのまだ年数が若い看護師は先輩看護師が残業をしていると‟帰りにくい”という現状があるでしょう!
「先輩、何か手伝うことありますか?」
この一声を“かけなければならない”雰囲気がムンムンします
しかしこの声をかけることで先輩から
「先帰ってな!(^ω^)」
と言われればまだしも
「じゃあ、入院処理手伝ってくれる?あの患者さんの処置確認してくれる?」
などまさかの雑務を言われることが当然のようにあるため、そうなれば必然的に残業が確定します
(こっちは建前で聞いてやってるだけなのに・・・)
という気持ちになるものです
少しでも早く帰ろうと思うと、皆が協力する必要があるということなのでしょうか
✅急性期病棟では想定外のイベントが多い
✅自分の業務が終わっていても同期や先輩の業務を手伝っていると遅くなる
まとめ:自分の希望する部署をしっかり決めよう

急性期病棟のイメージが少しはつきましたか?
急性期病棟は特に最初は業務になれることが大変です!
最初の1~2ヶ月程度で業務に慣れ、そこからしっかりと勉強して知識を得る!このようなイメージで良いと思います!
この記事を参考にして、
「よし、急性期で頑張ろう!」
「私にはキツそうだから他のところにしようかな・・・」
など参考にしていただけたらいいと思います!(^ω^)
では、また!!
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