
あ~もうすぐ申し送りの時間だ
この時間がいつも緊張するんだよな~嫌だ~

申し送りのコツ、教えるわ!
新人看護師の皆さん、申し送りにお困りではないですか?
先輩に突っ込まれないか、怒られないか・・・
申し送りの時間が迫るにつれて緊張しだし、患者さんそっちのけで申し送りのことばかりを気にしてしまうこともあったり
大前提に言いますが
申し送りは慣れです!一年目の最初から申し送りが上手くいくことなんてありません!
誰しも最初は申し送りは緊張しますし、うまくいかないものです
その科によって申し送ることや、求められることには違いがあります
しかし、ある程度申し送る内容を自分の中で形にはめる(ルーティン化する)ことで申し送りをスムーズにすることができます!
今日はその方法を解説したいと思います!
この記事はこんな人にオススメ
✅申し送りが苦手な新人看護師
✅急性期病棟で働いている若手看護師の方
✅申し送りのルーティンを知りたい方
申し送り方法は病院や病棟によって違う
最初にもお伝えしましたが、病棟や科によっても申し送り方には差があるため、一概にこの申し送り方が正しい!
という方法はありません!

先輩や他の同期は皆同じように申し送りしているよ?
というのであればその病棟で行われている申し送り方法をしましょう!
他の同期や先輩もそのまた上の先輩達に申し送り方法を教えてもらっているはずです
つまりそれがその病棟の申し送り方法なのです!
なので、私達も転職した際などは新しい職場での申し送り方法に最初は違和感を覚えます
しかしその病院独特の申し送り方法があるため、基本的にはその病院のやり方に従うのです
実際その方が先輩から突っ込まれることは少なくなりますし、相手にも伝わりやすいですからね!
急性期・慢性期によっても申し送りポイントは異なる
一般的に急性期は慢性期に比べると患者さんの状態変化が起こりやすくリーダーは常にメンバーが受け持つ患者さんの状態を把握することが必要です
もちろん慢性期でも急変リスクがある患者さんがいれば同じことです
しかし慢性期は急性期に比べると状態が安定している患者さんが多いですよね!
なので急性期と慢性期の申し送る内容の”核”となる部分が以下のように違います
急性期→全身状態について
慢性期→患者さんの生活について
つまり急性期に関しては患者さんの生命に関することを中心に申し送るのが基本です
例えばドレーンの色や創部の出血量などですね

全身状態が悪い患者さんの退院後の生活の申し送りをするのは時期的にはまだ早いもんな!ええこと言うてるんやけどな!
そして慢性期に関しては患者さんの退院後の生活に見据えた申し送り方法をするのが基本となってきます
例えば退院後の服薬管理、ストーマのパウチ交換の手技がどうか等退院後の生活を見据えた申し送りですね
もちろんその中で患者さんの身体の状態についての申し送りがあるのであれば同時に報告します!
✅病棟に合った申し送り方法をする(慣れ)
✅急性期・慢性期では申し送りの核となる部分が異なる
急性期病棟の申し送りのコツはたったこれだけ!
急性期や慢性期で申し送りをする内容の”核”が違うのはおわかりいただけましたか?
こう見ると申し送りは難しい・・・と思いますよね!
しかし先ほども言いましたが、急性期病棟は患者さんの全身状態について申し送るのが基本です!
まずはそこを頭に叩き込みましょう!
そしてそれが頭に入り込んだら申し送りではコレだけを意識してルーティン化します!
✅頭から順に下に向かって報告をする

どういうこと?

ズバリ、説明するで!
・頭の疾患の場合
(頭)意識レベル(変化があれば)・頭痛・嘔気の有無
↓
(口)呂律困難・構音障害に変化あるか、改善ありか
↓
(体幹)麻痺側の麻痺の程度・しびれ・疼痛の有無
↓
(排泄)排泄の有無、バルーンの尿量・性状など
↓
(下肢)麻痺の程度・しびれ・疼痛の有無
・消化器疾患の場合
(腹部)腹痛・腸蠕動の有無
↓
(排泄)排便の量・ガスの有無・排尿量など
このように患者さんの疾患に合わせてその部位の頭部に近い場所から足先に向けて報告を行います
基本的にはこのように上から下に順に申し送ることで、申し送り忘れを予防することが出来ますし、受ける側からしても聞きやすいのです!
これは看護記録を記載する時も考え方は同じです!
しかしこのように申し送る方法での注意点もあります
それは、関係ない部位の申し送りは避けること!です
これは新人や若手の看護師さんがやりがちなことです
看護師業務は基本的に時間との戦い
常に時間管理をしなければいけません!
例:下肢の骨折で入院され退院も決定しているほど状態が安定している患者さんの申し送り
NG

頭痛や嘔気ないです
呼吸状態異常なし!
腸蠕動音もいつも通りちゃんと聞こえてて、排便も出てますしおしっこも7回/日出てます
あと、腹痛もないです、腹部膨満なし
下肢に関しては・・・

うん、うん
(いや、長いわ!時間の無駄!それ全部いる?)
もちろん状態に変化があるのであれば、それは報告しなければいけませんが、いつもと変化が無い限りは疾患に関係ない申し送りは避けるようにしましょう!
申し送りが長いと聞いている方も言っている方も双方が訳がわからなくなり、本当に重要なことを言い忘れ、聞き忘れてしまうことがあります
しかし、ここでも注意が一つ!
不要な申し送りは避けなければいけませんが、把握はしておきましょう!
新人の頃はしっかりと患者さんのことを把握しているか先輩があえて聞いてくることもあるのです

この申し送り方をルーティン化したら申し送りもスムーズやし
記録の記載もしやすいで!
✅申し送りは頭の先から下に向かって伝えていく
✅不要な申し送り事項は避ける
✅不要な申し送りは避けるが、把握はしておく
申し送りが苦手な新人看護師へ:申し送りが廃止されている病院もある

いくら申し送りのコツがわかっても、苦手なものは苦手だよ~

知ってるか?
最近ではどの病院でも申し送りの廃止・短縮が進んでるんやで!

え、そうなの?
本来申し送りはメンバーからリーダーへ、または夜勤者から日勤者全体に行われていました
しかし最近では申し送りは時間がかかり効率が悪いとされてきており、廃止する病院も増えています
その分、今までは申し送りに時間を使っていた部分に患者さんのケアを取り入れより質の高い看護をしよう!という傾向に変化しつつあります!
なので以前のように夜勤者が日勤者全員に囲まれながら申し送ることなんて今はほぼありませんし、メンバーからリーダーへの申し送りも一切ないという病院もあります!

夜勤者を皆で囲い込むなんてすごい嫌だね…

そんな時代が当たり前のようにあったんやで!

でも、申し送りが無くなったらどうやって患者さんの情報を伝えるの?

それは、看護記録で患者さんの情報をしっかり記載しておくんやで!
口頭で伝えなアカンこと以外は基本的には看護記録!その方が伝え忘れも少ないし、聞き忘れても記録みたらすぐにわかるし、効率的やねん!

なるほど!
その分看護記録をしっかり記載すればいいんだね!!
✅申し送りが廃止になっている病院が増えている
✅申し送りが無い分、看護記録に詳細に記載する
まとめ:忙しいからこそ簡潔に!たった一つのコツを頭に入れておこう
今回は急性期病棟の申し送りのコツを説明しました!
申し送りは最初は緊張して何かと伝え忘れがあります
しかしすぐに慣れます!そしてたった一つのコツを頭に入れましょう!
コツはシンプルですよね!頭から順に下に向かって伝えましょう!
これが出来るだけで申し送りはとてもスムーズに進みます!
そして不要な情報の申し送りは避けることを意識しましょう!
出来るだけ申し送りは簡潔にまとめましょう!
では、また!
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