
ん?ヤバイ・・・?
きゅうへんだーーーーーー!!!!!!

君がまずは落ち着くんや!
冷静に対処するで!!
新人看護師に限らず全看護師共通して言える最大の恐怖が
患者さんの急変です!
特に1年目で最初に患者さんの急変対応にあたる時というのはこの世の終わりのような絶望感に襲われます
そんなとき、そのような対応を行ったことがない新人看護師の皆さんならどうしますか?
今日は初めての急変にあたった時の対応について紹介します!
急変に当たった時に行うことって意外とシンプルなのです
今回紹介する対応が出来れば、初めての急変対応は満点だと思ってください!
それでは、いきましょう
今日の記事はこんな人にオススメ
✅急変対応にあたったことがない新人看護師
✅急変におびえている新人看護師
✅急変時の対応について知りたい看護師
急変前の兆候に目を向ける

急変前の兆候なんて誰しも気づくよ!
状態が悪くなっていることでしょ?

状態が悪い=急変の兆候
とはちゃうで!
ここをしっかりと理解しような!

そうなの?それは理解していないや・・・
実際、急変が起こる患者さんの70~80%は急変前の「危険な兆候」が6~8時間前に起こっていると複数の論文でも発表されているとのことです
このように高確率で急変前には危険な兆候があるとのことですので、新人とはいえ、見逃してはいけません!
急変前の兆候の気づき
✅通常の状態を把握
✅キラーシンプトムを見極める
通常の状態を把握

〇〇さん、失礼します!

なんや!!!
何の用や!!!

いや、お熱とか測ろうかと思いまして・・・・

そんなんいらんわ!
出ていけ!!!

(なんかいつもの〇〇さんとは違う・・・こんな怒りっぽい人やったかな?なんかおかしいな・・・)
いつもの状態と違う、いつもより変と思った時は素直にその”第6感”を大事にしましょう!
ラウンド時にいつもとは違う違和感を大切にしてください
✔いつもより怒りっぽい
✔急に情緒が不安定になる
✔いつもよりおしっこの量が少ない・濃い
このようにいつもと少し違う患者さんの一面があると思った時は
「ん?そんな感じの人だったかな?おかしいな・・・」
と通常の状態と違う患者さんの状態を不思議に思ってみてください
とても些細な変化ですが、それまでの患者さんの様子と比較すると今までにない変化であることにはかわりありません
逆に言うと通常時の患者さんを知らなければこの些細な変化には気づけません
普段から患者さんの小さな変化に気づける対応を心がけ「何か変」という感覚を大事にしてください
キラーシンプトムを見極める

なんだよ、キラーシンプトムって・・・
わけわからないよ

キラーシンプトムは日本医療教授システム学会でつくられた造語やで!

そうなんだ・・・
どういう意味なの?

簡単に言うと
急変前に起こる何かしらの危険な兆候ってことやで!

さっき言ってた
いつもと何か違うなーっていう直感ってこと?

そう!その直感こそがキラーシンプトムを見極めることが出来る方法やねん!
キラーシンプトムは呼吸不全・循環不全、ショック、中枢神経障害などの急変に結び付く可能性のある危険なサインのことを指します
患者さんと接する時にこのようなサインがないか看護師として最初にチェックするのがこのキラーシンプトムと言われており、呼吸異常、末梢循環障害異常、外見の意識の異常から判断します!
・呼吸状態
24回/分以上の頻呼吸や10回/分以下の浅呼吸
呼吸様式の確認
呼気/吸気時の副雑音聴取
動脈血酸素飽和度(SPO2)の急激な低下
・末梢循環状態
皮膚の蒼白。末梢チアノーゼ
冷感、冷や汗
ブランチテスト(指先を押す)で赤みが戻るまで2秒以上かかる
頸動脈の拍動弱い(心停止の可能性)、橈骨動脈・だいたい動脈の拍動が弱くて早い(ショックを疑う)
・外見と意識の異常
呼びかけに無反応(いつもと違う反応)
呂律困難
意識もうろうとしている
表情や姿勢、態度から感じる通常との変化

普段からしているバイタルサイン測定のようなものなの?

バイタルサインも大事やけど、何よりも普段と違う!っていう直感を大切にすることやで!
このキラーシンプトムを見極めることが患者さんの急変を事前に防げるで!
✅状態が悪いだけが急変の兆候とは限らない
✅急変の兆候は第六感がはたらく
✅キラーシンプトムで急変の兆候を見極める
新人看護師は初めての急変対応はコレだけ!

〇〇さん、失礼しまーーす!!

・・・

〇〇さん・・・?

・・・

(こりゃまずい!!!!!!!!!!!!!!!!)

急変になんか当たりたくないよ・・・

看護師になる以上急変には必ず当たるタイミングがどこかであるで・・・
急変対応が怖い!と思うのは圧倒的な経験不足が原因であると思います
急変対応は場慣れなところもあり、数をこなすことで自信につながります!ですので、急性期病棟など頻回に急変対応にあたるようなところでは徐々に急変時の行動や、医師への指示確認などやるべきことを冷静に行うことが出来るようになります

新人の僕らには場慣れもクソも、何をすればいいかわからないよ~~~

1年目の時に初めて急変にあたったときの対応を紹介するで!
NG行動

〇〇さん、失礼しまーーす!!

・・・

〇〇さん・・・?

・・・

(ヤバイ!!どーしよ!!!!!!!)
〇〇さん、ちょっと待っててくださいね!他の看護師さん呼んできますし!!!!!!!!!!!
ガチャ(扉を開けてNsステーションへ)

これは絶対にアカーーン!
急変患者を目の前にその場を離れるのはアカンで!
GOOD行動

〇〇さん、失礼しまーーす!!

・・・

〇〇さん・・・?

・・・

(こりゃまずい!!!!!!!!!!!!!!!!)
Nsコール

急変です!!誰か来てください!
バイタルセット・モニター・救急カート持ってきてください!!!!!!!

完璧な初期対応やで!!!!
対応は至ってシンプルです
最初に急変患者を発見した時は
とにかく大声で助けを呼びます(またはNSコール(緊急コールがあればそちらを優先))
そして、その場を離れないことです
これが出来ているだけでも十分!皆さんは急変対応が出来ています!
そしてナースコールで大声を出して叫んだ際には
✅患者さんの意識レベルが低下していること(急変していること)
✅バイタルセット・モニター・救急カートを依頼する
この2点を報告・依頼します!
そして皆さんはその場を離れず、先輩達が来るまで患者さんの観察・モニターや救急カートをすぐに入れられるような環境調整を行います、そして時計を確認し現在の時刻を覚えておきましょう!
先輩看護師が到着後は先輩が的確な指示を出しますので、指示に従い急変対応を行います

僕ら新人が行う対応はこれだけでいいの?

初めての対応はそれで充分やで!
慣れてくると発見時一時救命処置(BLS)に則ってやっていかなあかんけど
最初はそんな余裕が無いから、とにかく発見して応援を呼ぶことが大切やで!

余裕があれば、バイタルセット・モニター・救急カートを依頼する!
それが出来たらもう100点満点や!

緊張するけど、僕でも出来るかもしれない・・・
初めての急変対応
✅まずはその場を絶対に離れない
✅Nsコールまたは緊急コールで知らせる(大声で・緊急性が高いことを知らせる)
✅意識レベルが低下していることを知らせ、バイタルセット・モニター・救急カートを依頼する
✅先輩が来るまで患者の観察・救急カートなどが通るための環境調整・現在の時間を把握する
まとめ:初めての急変対応で自信をつけよう
今回は新人看護師の人に向けて初めての急変対応について記載しました!
初めての急変は本当に怖いですよね!
急変は新人看護師だけでなく私達中堅看護師、そしれベテラン看護師皆が恐れます!
いかにそこを冷静に対処できるか!が今後の看護師人生の自信につながります!
初めから全てを完璧にこなすことなんて不可能です、1つずつ自分の出来ることを増やしていきましょう!!
では、また!
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