
看護方式のピーエヌエスってなんだろう!!

よっしゃ!
今日はPNSについて説明するで!
PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)という働き方を皆さん勉強しましたか!?
授業や国家試験でPNSについて問われる問題は必ず出てきます!
PNSは実際には多くの病院で採用されているシステムなのです!
皆さんも勉強の一環で是非PNSについての知識を深めていきましょう(^ω^)
今日の記事はこんな人にオススメ!
✅PNSについて知りたい人
✅PNSという働き方のメリット・デメリットを知りたい人
看護方式:PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)とは

今までの看護方式(チームナーシング・プライマリーナーシング・機能別看護・複合型看護)はそれぞれ方法も違いメリットは多くありましたがどれも共通して言えることは一人の看護師が複数の患者を受け持つという自己完結型の看護方式でした!
これでは看護師の経験年数や知識の差によって患者さんに与えられる看護の質に差が生じてしまいます!
また、看護師が不足している病院では看護師一人が複数人を受け持つことで看護師サイドの疲労の蓄積など負担も多いため、看護の質を下げてしまうということが度々あったのです!

看護師一人で複数の患者さんのことを考えるだけでも大変だもんね!

処置がかぶった時や、受け持ち患者が急変したときは他の患者さんの対応は一人では中々難しいからな~~
PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の登場
そこで、このような看護師の負担を軽減、患者さんの不安を和らげる目的のためPNSは2009年に福井大学病院が独自に開発した看護方式がPNSなのです
PNSは従来看護師一人で複数の患者さんを対応していたところを、看護師二人がペアとなり複数の患者さんを受け持つことです!PNSによって看護
師、患者さんの双方にとってメリットを生み出す看護方式として今では総合病院や大学病院など多くの病院で採用されています!

PNSは画期的な発明やな!
ワイの病院でも採用してたで!
PNSは看護師が安全で質の高い看護を提供することを目的とし、お互いが対等の立場で、お互いの特性を生かし相互に補完し協力しあう看護方式です
PNS看護に必要なマインド

でも、PNSって今までに無かった看護方式なんでしょ?
なんだか難しそうだよね!

そうやな!だからこそPNSをやる上ではこれから言う考え方をしなアカンで!
PNS看護に必要なマインド
✅お互いの不十分な部分を補完し合う
✅パートナー間でよりよい看護方式や方法を考える
✅相手を頼り切らず個人間での自立の意識を持つ
✅思いやり・感謝の気持ちを持つ
✅対等の立場をとり、コミュニケーションを積極的にとる

なんだかPNSって難しそうだね!

つまり何が大事かというと、PNSでは先輩・後輩の関係性を無くして一組のパートナーとして信頼関係を持ちながら動くことが大事ってことやで!
✅PNSには他の看護方式とは異なるマインドも必要となる
✅PNSでは先輩・後輩の関係を無くしたパートナーとしての意識を持つことが大切
PNS看護のメリット

確かに一人で患者さんを診るよりは二人で診た方がいいよね、
メリットはその他にもあるの?

PNSのメリットはたくさんあるんやで!
PNSのメリット
✔二人で患者さんを診るからその場で考えたり情報共有が出来る
✔互いに苦手な部分を補える
✔お互いのスキルアップに繋がる
✔先輩とのコミュニケーションが増える
✔薬剤のダブルチェックなどの時間が省略できる
✔効率良くラウンドが出来る
✔そもそも残業が減る
このようにPNSのメリットは数多くあります!
急性期の病院では特に処置などが多いため、一人は処置をしながらもう一人はカルテを打ち込むなど、業務を分担すると作業効率もあがるため残業が少なくなりますね!
また、PNSは先輩と後輩がパートナーとなることが多いため、後輩は先輩にわからないところを直接聞きやすいですし、先輩も後輩の患者さんとの関わりをみて、初心に戻ることが出来るなど互いにとってメリットとなることも多いでしょう!(^ω^)
点滴や麻薬などのダブルチェックはパートナー同士で行うことでスムーズに行い時間短縮にもつながります!

メリットはとても多そうだね!

残業時間が格段に減るっていう印象やな!
一人で動くより二人で動く方がその場でわからんことは聞けるから安心感はすごいで!
PNS看護のデメリット

メリットだらけで最高じゃん!
どこの病院でもPNSを採用すべきっしょ!!

でも、デメリットもあるんやで!
PNSのデメリット
✔苦手な人とペアになることがある
✔一人の時より倍の数の患者さんを受け持つ
✔先輩看護師への負担が増す
✔看護師の数が多くなければ出来ない
大きなデメリットはこのようなことが考えられます!
怖い先輩とペアになった時は処置している時、患者さんとの関わりの中で常に緊張しながら業務をしなければなりません!それが一日続くと思うとなかなかのストレスですよね!朝来た時に、「自分のペアは今日は誰だろ・・・」と毎日びくびくしながら来るのは非常につらいものです!
また、ペアで受け持つため、通常の倍以上の患者さんを受け持つことが多いと考えられます!
急性期などの一般病床の看護基準は7:1の所が一般的ですが、ペアになると最大14人の患者を受け持つなんてことも・・・
あっちではオペ、あっちでは処置、あっちではICU、あっちでは急変などとてもバタバタしてしまうこともあるためかえって負担が大きくなるなんてことはよくある話です
そして先輩ナースは負担がかかりがち!基本的にペアと動きますが、後輩ナースは先輩の指示に基本的に従います、逆に言うと先輩の指示でしか動けない後輩も多いのです!
また、看護の質も先輩の方が当然高いため、処置の大半を先輩が行い、急変の際の処置も先輩・・・など全体的に先輩の負担がかかるのがPNSではないでしょうか!

後輩を育てるのが先輩の仕事とはいえ、先輩もゆっくり一人で動く方がいいこともあるんやろな~~~~、PNSも良いことばかりじゃないで!
実際のところ、PNSはどう評価されてる?
これだけ多くのメリットがあるPNSですが、実際のところPNSについて現場の看護師さんたちはどう思っているのでしょうか?


メリットの割にやりにくさを感じている人は多いんだね!

そういうことやな!
このように多くの人がやりにくさを感じているようです!
やりにくさを感じている人の中では「先輩からの圧力」、「結局は個で動いていることが多い」など、PNSをうまく活用出来ていないといった現状があるようです・・・

ゴリオはちなみにPNSどうだった?

ワイ個人としてはやりやすいなーと思ったことが多かったで!
急性期の時は一人で受け持つことは何より不安やったしな!
パートナーで動くことで二人でその場で考えられるから、とてももう一人の人が心強かったで!
でも、たしかに嫌な先輩と一緒になった時は
「圧力すごいっす・・・・」って思ってた!
何よりパートナーを選定する人が大変やなーと思ってた!
この人とこの人を一緒にしたらアカン
この人はあの人が苦手やからアカン
この二人はまだお互い技術がないからアカン・・・
って感じでペア組によく時間かかってはったわ!
✅PNSはメリットが多いが、やりにくさを感じている人が多いのも事実
✅PNSはパートナー間の人間関係や技量を考慮して組む必要があるため、選定が困難
✅嫌な先輩とパートナーになった時は地獄
まとめ:PNSの現状を理解して勉強に励もう!

看護学生の皆さんはまだ現場で働いていないため、PNSというシステムをイメージしにくいかと思います!
たしかにPNSは画期的なシステムでありメリットも多くあるのが事実です!
しかし同時にデメリットもあり、現場の先輩看護師さんたちは多くの人がやりにくいと感じているようですね!
就職先の病院はどの看護方式を導入しているかなど、理解しておくと働く際のイメージがしやすいのかもしれません!
では、また!
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